「SEO対策って、自分たちでもできるの?」
「SEO会社へ毎月費用を払うより、社内でブログを書いた方がいいのでは?」
「SEOを内製化したいけれど、何から始めればいいか分からない」
前回の記事では、SEO対策の費用相場やSEO会社の選び方についてお伝えしました。
そこで次に出てくるのが、
「そもそもSEOって外注する必要があるの?」
という疑問です。
結論から言えば、SEO対策は自社でもできます。
SEO会社へ依頼しなければ検索上位を狙えない、というものではありません。
むしろ私たち株式会社KotoMeetは、企業の中にSEOへ活用できる情報がたくさん眠っていると考えています。
お客様からよく聞かれる質問。
営業担当者が毎日のように説明していること。
現場だからこそ分かる業界の知識。
過去に起きた失敗。
商品開発への想い。
競合との違い。
こうした情報は、外部のSEO会社よりも自社の方が圧倒的に詳しいはずです。
一方で、
「毎週ブログを書いているけれどアクセスが増えない」
「100記事以上あるのに問い合わせにつながらない」
という企業もあります。
つまり、
自社でSEOができることと、自社だけでSEOの成果を出せることは別の話です。
今回は、京都を拠点にWebマーケティング、SEO対策、ホームページ制作、広告運用、SNS運用などを支援するKotoMeetの視点から、SEOを内製する方法と外注する場合の違いを詳しく解説します。
SEO対策は自社でもできる
まず、SEO対策そのものに特別な資格は必要ありません。
自社で、
キーワードを調べる。
記事を書く。
既存ページを改善する。
内部リンクを設置する。
Search Consoleを確認する。
検索順位を分析する。
こうした施策を実行できます。
特にコンテンツ制作については、自社で行うメリットが非常に大きいと私たちは考えています。
なぜなら、
自社の事業について一番詳しいのは自社だからです。
例えば税理士事務所のSEO記事を考えてみましょう。
SEOライターがインターネット上の情報を調査して書く記事と、
実際に何百社もの相談を受けてきた税理士が、
「この質問、本当によく聞かれます」
という経験をもとに書く記事。
どちらに独自性が出やすいでしょうか。
後者ですよね。
これはどんな業種でも同じです。
だから「SEO=全部外注」と考える必要はありません。
それでもSEOを外注する企業が多い理由
では、なぜSEO会社という仕事が存在するのでしょうか。
大きな理由は、
SEOには「専門知識」と「継続する仕組み」の両方が必要だからです。
記事を書くこと自体はできます。
しかし、
何について書くのか。
どのキーワードを狙うのか。
競合はどれくらい強いのか。
どのページで上位表示を狙うのか。
記事同士をどうつなぐのか。
サービスページへどう誘導するのか。
公開後に何を分析するのか。
ここまで考えると、SEOは単純なブログ更新ではありません。
マーケティング施策になってきます。
さらに企業では、
「SEO担当者が本業で忙しくなって更新が止まった」
ということが本当によく起こります。
知識だけではなく、継続できる体制も必要なのです。
SEO内製化のメリット① 自社の専門知識をそのまま発信できる
内製SEOの最大のメリットです。
例えば製造業なら、
加工方法。
素材の違い。
設備。
品質管理。
よく起きるトラブル。
技術者だから分かるポイント。
美容業界なら、
お客様からよく聞かれる悩み。
施術を選ぶ基準。
ホームケア。
スタッフの考え方。
不動産なら、
地域ごとの特徴。
物件選び。
契約。
入居後によくある質問。
社内には、SEO記事にできる情報が大量にあります。
ところが、それを企業側が、
「こんなの誰でも知っているでしょう」
と思ってしまう。
実はそこに価値があります。
プロにとっての当たり前は、一般ユーザーにとっての当たり前ではありません。
SEO内製化のメリット② 情報発信のスピードが速い
外注の場合、
テーマを決める。
依頼する。
構成を確認する。
執筆する。
社内確認する。
修正する。
公開する。
という工程が必要です。
一方、内製できれば、
「昨日お客様からこの質問があったから記事にしよう」
とすぐ動けます。
特に業界の変化が速い場合、このスピードは大きなメリットになります。
SEO内製化のメリット③ ノウハウが社内に蓄積される
SEOを完全に外部へ任せると、
契約終了と同時にノウハウまで失われてしまうことがあります。
一方、社内で、
キーワード調査。
記事制作。
アクセス解析。
リライト。
を行えば、Webマーケティングの知識が会社に残ります。
これは長期的に大きな資産です。
担当者が、
「この記事はアクセスが増えた」
「このテーマは問い合わせにつながりやすい」
と理解するようになると、SEO以外の営業や広告にも活かせるようになります。
SEO内製化のメリット④ 外注費を抑えられる
当然ですが、自社で対応できる範囲が増えれば外注費を抑えられます。
例えば毎月4記事制作する場合。
記事制作をすべて外注する場合と、
企画だけ外部へ依頼して、執筆は社内で行う場合では費用が変わります。
SEOでは、
「全部自社」か「全部外注」か
の二択にする必要はありません。
戦略設計だけ外注する。
記事構成まで外注する。
記事は社内で書く。
分析だけ専門会社へ依頼する。
このような方法もあります。
SEO内製化のデメリット① 担当者の時間が必要
ここが最大の問題です。
SEO記事を1本作るにも、
テーマ調査。
競合調査。
構成。
執筆。
画像。
WordPress投稿。
内部リンク。
確認。
などの作業があります。
「空いた時間にやろう」
では、ほとんどの場合続きません。
本業が忙しくなる。
↓
SEOが後回しになる。
↓
1か月更新されない。
↓
3か月更新されない。
↓
いつの間にか終了。
よくあるパターンです。
SEOを内製するなら、
業務として時間を確保する
必要があります。
SEO内製化のデメリット② 正しい方向へ進んでいるか判断しにくい
SEOで怖いのが、
頑張っているのに方向が違う状態
です。
例えば半年間で50記事書いた。
かなりの時間を使っています。
しかし、
検索されないテーマばかりだった。
サービスと関係ないアクセスばかりだった。
同じ検索意図の記事を大量に作っていた。
内部リンクが整理されていなかった。
となれば、投入した時間を十分に活かせません。
SEOでは、
「たくさんやったか」
より、
「正しい方向へ積み上げたか」
が重要です。
SEO内製化のデメリット③ 技術的なSEOには専門知識が必要になる
SEOは記事だけではありません。
例えば、
インデックス。
クロール。
canonical。
リダイレクト。
構造化データ。
サイトマップ。
ページ速度。
モバイル対応。
重複ページ。
JavaScript。
など、技術的な問題が検索に影響することがあります。
ここまで来ると、マーケティング担当者だけでは対応が難しいケースがあります。
特に大規模サイトやECサイトでは、エンジニアとの連携も重要です。
自社SEOを始めるならSTEP1|目的を決める
では、実際に自社でSEOを始める場合、何をすればいいのでしょうか。
最初に決めるのはキーワードではありません。
目的です。
問い合わせを増やしたい。
採用応募を増やしたい。
EC販売を増やしたい。
認知を広げたい。
目的によって狙う検索が変わります。
例えばKotoMeetの場合、
「京都 マーケティング会社」
というキーワードは、マーケティング支援会社を探している企業との接点になり得ます。
一方、
「マーケティング 意味」
なら検索数は多くても、今すぐ支援会社を探しているとは限りません。
SEOではアクセス数だけを増やせばいいわけではありません。
STEP2|売りたいサービスからキーワードを考える
次に、
「何を売りたいのか」
を整理します。
例えば、
ホームページ制作。
SEO対策。
広告運用。
SNS運用。
採用支援。
などです。
そのサービスを必要としている人が、
どんな言葉で検索するのかを考えます。
ホームページ制作なら、
「ホームページ制作会社」
「ホームページ制作 費用」
「ホームページ 制作 流れ」
「ホームページ リニューアル」
「ホームページ 集客できない」
などがあります。
サービス名だけではなく、
サービスを必要とする前に検索する悩み
まで広げるのがポイントです。
STEP3|検索意図を考える
キーワードを決めたら、
「なぜこの言葉を検索したのか」
を考えます。
例えば、
「SEO対策 費用」
なら、
相場を知りたい。
料金体系を知りたい。
外注を検討している。
会社を比較したい。
といった意図が考えられます。
そこで記事の中に、
料金相場。
料金体系。
会社による違い。
選び方。
などを入れます。
キーワードを文章へ何回入れるかより、
検索した人の疑問をどこまで解決できるか
を考えた方が重要です。
STEP4|記事を書く前に構成を作る
いきなり本文を書き始めると、内容が散らかりやすくなります。
まず、
タイトル。
導入。
大見出し。
小見出し。
まとめ。
という構成を作ります。
例えば、
「SEO対策 自分で」
なら、
SEOは自分でできる?
↓
メリット
↓
デメリット
↓
具体的な方法
↓
必要なツール
↓
外注した方がいいケース
という流れです。
読者が次に知りたいことを順番に並べるイメージです。
STEP5|自社にしか書けない情報を入れる
ここが今後のSEOでは特に重要です。
インターネットで調べた情報だけで記事を作るのではなく、
実際のお客様の質問。
社内データ。
スタッフの経験。
具体的な事例。
失敗談。
写真。
独自の考え。
などを入れます。
例えば、
「お客様から月に○回くらいこの質問を受けます」
という情報は、その会社にしか書けません。
SEO記事を、
検索エンジン用の文章ではなく、自社の知識を公開する場所
として考えてみてください。
STEP6|サービスページへ内部リンクする
記事からアクセスが来ても、
読んで終わり。
では事業成果につながりません。
例えばSEOについての記事なら、
SEO対策サービス。
Webマーケティング。
お問い合わせ。
関連する別記事。
などへ自然に移動できるようにします。
ユーザーが、
「もっと知りたい」
と思ったときに、次の情報へ進める状態を作ります。
内部リンクはSEOだけでなく、ユーザー導線としても重要です。
STEP7|公開後にSearch Consoleを見る
SEO初心者の企業にぜひ使ってほしいのがGoogle Search Consoleです。
公開した記事が、
どんな検索キーワードで表示されているのか。
何回表示されたのか。
何回クリックされたのか。
平均順位はどれくらいなのか。
などを確認できます。
記事を書いたら、
必ず数字を見る習慣
を作りましょう。
「なんとなくアクセスが増えた気がする」
では改善できません。
STEP8|順位が上がらない記事を改善する
SEO記事は、一度書いて完成ではありません。
例えば公開から一定期間経って、
20位。
15位。
10位。
と順位がついてきた場合。
あと少し改善すれば、より上位を狙える可能性があります。
情報が足りないのか。
検索意図とズレているのか。
タイトルが弱いのか。
競合より具体性がないのか。
古い情報になっていないか。
こうした部分を見直します。
新規記事を100本作ることだけがSEOではありません。
今ある記事を強くすることもSEOです。
SEOを内製するなら最低限見たい3つの数字
SEO初心者がいきなり何十種類もの指標を見る必要はありません。
まずは、
検索表示回数
クリック数
問い合わせ数
この3つからでも構いません。
検索表示が増えている。
でもクリックされない。
→タイトルなどを見直す。
クリックは増えている。
でも問い合わせがない。
→記事やサイト導線を見直す。
そもそも表示されない。
→キーワードやコンテンツを見直す。
数字を見ると、問題がどこにあるのか少しずつ見えてきます。
SEOを自社でやった方がいい会社
内製と相性が良いのは、
社内に担当者がいる。
専門知識が豊富。
継続的に情報発信できる。
記事を書くことに抵抗がない。
分析する時間がある。
といった企業です。
特にニッチな専門業界では、社内の専門家が情報発信することで非常に価値の高いコンテンツを作れる可能性があります。
SEOを外注した方がいい会社
一方、
Web担当者がいない。
何をすればいいか分からない。
競合がSEOに強い。
サイト自体に問題がある。
記事制作する時間がない。
分析できる人がいない。
という場合は、外部パートナーを利用した方が早いケースがあります。
また、
「SEO担当を一人採用するほどではない」
という中小企業にとって、外部会社をWebマーケティング担当のように活用する方法もあります。
KotoMeetがおすすめするのは「半内製」
私たちが企業のSEOについて考えるとき、
非常に相性が良いと思っている方法があります。
それが、
半内製型です。
例えば、
SEO戦略 → KotoMeet
キーワード設計 → KotoMeet
記事構成 → KotoMeet
専門情報 → お客様
原稿 → 共同制作
分析 → KotoMeet
改善 → 一緒に実施
という形です。
企業の専門知識と、Webマーケティングの専門知識を組み合わせます。
外部会社だけでは分からない現場情報。
企業だけでは分からないSEO。
この2つを掛け合わせる。
SEOに限らず、Webマーケティングではこの形が非常に強いと考えています。
AIを使えばSEOは完全内製できる?
生成AIによって、SEO内製化のハードルは大きく下がりました。
キーワード案。
構成。
文章。
タイトル案。
リライト。
さまざまな作業をAIが支援できます。
以前なら外注していた作業を社内でできる企業も増えるでしょう。
ただし、
AIが出した記事をそのまま大量公開するだけでは、
自社ならではの価値が薄くなります。
AIに、
「SEOの記事を書いて」
と頼めば文章はできます。
でも、
昨日のお客様との会話。
営業現場で起きていること。
社内のデータ。
スタッフの経験。
会社独自の考え方。
までは、何も伝えなければAIは知りません。
だからこそ、
AI+自社の一次情報
という使い方が重要になります。
SEO内製化で一番大切なのは「続けられる仕組み」
SEOを始めるときは、みんなやる気があります。
「毎週2記事書こう!」
「月8本公開しよう!」
しかし、3か月後。
本業が忙しい。
会議がある。
担当者が異動した。
記事が止まる。
これは珍しくありません。
だから、
最初から無理な目標を立てないことです。
月2記事でもいい。
月1記事でもいい。
重要なのは、
検索ニーズに沿った記事を作り、
数字を確認し、
改善する。
このサイクルを続けること。
SEOは短距離走ではありません。
企業の知識を少しずつWeb上へ蓄積する取り組みです。
まとめ|SEOは自社でできる。でも「全部自社でやる」必要はない
SEO対策は、自社でも十分に取り組めます。
むしろ、
自社の商品。
顧客。
業界。
現場。
について一番詳しいのは企業自身です。
これはSEOにおいて大きな強みです。
一方で、
戦略。
キーワード。
サイト設計。
技術的SEO。
アクセス解析。
改善。
などには専門知識が必要になる場合があります。
だから、
内製か外注かを二択で考える必要はありません。
自社が得意なところは自社で。
専門家が必要なところは外部へ。
それでいいと思います。
株式会社KotoMeetでは京都を拠点に、SEO対策、ホームページ制作、Web広告、SNS運用など、企業のWebマーケティングを幅広く支援しています。
そして私たちが目指しているのは、
お客様が永遠に外部会社へ依存しなければ何もできない状態ではありません。
企業の中にある価値を一緒に見つけ、
Web上で発信できる仕組みを作り、
必要なところを専門家として支える。
SEOも、その一つです。
「SEOを自分たちで始めたい」
「内製しているけれど方向性が合っているか分からない」
「外注するべき範囲を相談したい」
そんな企業様は、まず現在のホームページと社内体制を整理するところから始めてみてください。
SEOで最も強いコンテンツの種は、案外、SEO会社の中ではなく、
皆さんの会社の中に眠っているかもしれません。
